こんにちわ。ritsuです。
株式市場というのは暴落や下落がつきものです。
ずっと上がり続ける相場などはありえません。市場の「ランダムウォーク」といって不規則に上下に動いていき、チャートを形作っているのです。
今回は「暴落」した場合の対処法や投資法を投稿していきます。
過去の暴落局面
上記の表は米国の※S&P500指数の月足チャートです。
S&P500指数・・・「ニューヨーク証券取引所」「NYSE American」「NASDAQ」に上場している米国の大企業500銘柄の株価を元に算出される株価指数(インデックス)です。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスというインデックス企業が算出しています。
時価総額はおよそ25.5兆ドルで、米国株式市場の約80%を取得しています。そのため米国経済全体の動向を見る指標としてS&P500は非常に有効です。
そして、■で囲った箇所が2000年の「ITバブル崩壊」と2008年のサブプライムローンを発端にした「リーマン・ショック」です。
2回の暴落時にS&P500は、「ITバブル時」には約1500ドルから約900ドルに下落しています。資産が3分の2に目減りしている事になります。40%の下落と言えます。
一方リーマンショックの際には1500ドルだったS&P500は約750ドルと半減しています。つまり50%の下落と言えます。
もし、S&P500のインデックス投資やETFに1000万投資しているとしたら、ITバブル時に600万円となり、リーマンショックの際は500万まで資産が目減りしている事になります。
投資はそんな単純なものではないのですが、歴史的な金融危機と言われた「リーマンショック」の際に株式に投資していたら資産がどれだけ目減りするかの目安にはなったと思います。
短期的な調整
上の表は同じくS&P500の週足チャートとなります。
月足チャートでは下落している様に見えませんが、週足チャートだと●や■で囲った箇所は一時的と言えど、下落はしています。
・2016年1月からの人民元安・原油安に伴う世界同時株安
・2018年2月の米国長期金利上昇による世界同時株安
・2018年12月の米国利上げに伴う世界同時株安
暴落時の対処法
世界同時株安が発生したり、景気悪化に伴う株価下落、企業や国の破綻により金融危機が発生し持っている資産が大きく目減りしたらどうすればいいのでしょうか?
何もしない
暴落時には、嵐が過去るのを待つということが賢明な場合があります。
良く台風や地震で「自宅待機」「避難勧告」が出るととにかく「災害」が過ぎるのを耐え忍ぶという事がありますが、あの感覚と同じで
下手に売買するくらいなら市場が落ち着くまで待った方が賢明です。
株価が暴落しても「命」は取られないのですから。(レバレッジをかけたトレードをしていれば別ですが)
日常生活に支障を来たさない金額であれば、市場に一喜一憂する事はない筈です。
CFD取引や空売りで利益を上げる
これは上級者向けですが、暴落や下落の予兆や株価の上昇が「実体経済」や「企業業績」を伴っていない上昇ならば「バブル」を形成している可能性があります。
近いところだと「暗号資産」のバブルが歴史に新しい話です。
そういった上昇末期のときに「空売り」や「金融派生商品」に売りをしかけ来るべき下落や暴落時に利益を出すことにより資産を増やすことができます。
しかしながら、どこまでが上昇トレンドの終焉かの見極めが難しい部分もありますし、
テクニカル指標の「ダイバージェンス現象」やチャートパターンを駆使しないといけないので当てずっぽうにやると資金を溶かす可能性があります。
「買いは家まで、売りは命まで」と言う相場の格言があるように上昇の天井は難しいです。どこまででも上昇して資金を溶かした後、暴落が来る可能性もありますからね。
上級者でトレードをやった経験のある人しかおススメできない方法です。
しかしうまくいけば大きく利益を上げれます。暴落後や下落は必ず買い戻しや自律反発を伴いながら下落します。
暴落直後に買うと、またここで利益が出ます。「暴落」⇒「暴落」とはならず「暴落」したら「緩やかな上昇」「緩やかな下落」「急反発」しか来ません。
その後、第2の下落が来ることが多いです。そして下落の方が上昇よりも落ちるスピードも速いです。
「売り」を極めたものが、一流トレーダーとなれるというのはあながち嘘ではありません。
買い向かう
株式投資や投資信託を普段から購入している場合は、下落時や暴落時に「安く」買うチャンスが訪れたと言えます。
淡々と定期的に買う
資産運用は「長期」なのですから、市場の暴落や調整がこようとも関係なく毎月積み立てを淡々と行うというのも賢明な判断です。
毎月決まった額を積み立てる事を「ドルコスト平均法」と言い、購入単価を均一化する事が可能です。
この方法は、時間がかかりますが高い確率で、プラスとなる可能性が高いです。
そして市場の平均リターンを狙うという事で、時間をかければ投資家は報わる可能性が高いです。
・ideko
・ロボアドバイザー
・スマホ証券
ポートフォリオを暴落しても耐えられる配分にする
暴落や下落があっても、普段からポートフォリオを分散させておくことによって資産の目減りを防ぐ事も可能です。
特に下落時に強い資産は「現金」を除いて「金」「債券」が候補となります。
金・債券の実物でもいいですが、流動性の面からETF(上場投資信託)もおススメです。
株・投資信託・通貨などが暴落によって、大きく目減りした一方で「金」「債券」は逆相関で値上がりする事はあります。
それらを売却して「株」・「投資信託」・「通貨」に投じるのです。
暴落や調整はチャンス
最後に、暴落や下落などは次への上昇相場へのチャンスと捉える事が大切です。
恐らく、私たちが生きている間は資本主義がなくなる事はまずありえません。そして金融市場は今後ますます発達していきます。
金融市場もAI化・機械化し進化し続けています。個人がパソコンやスマホ一つで世界の金融商品を買える時代はほんの数十年前です。
日本は「超高齢化社会」ですが、世界はまだまだ人口が伸び続けており経済成長やGDPの伸びは期待できます。米中貿易問題や保護貿易などポピュリズムが
台頭していますが、グローバル化の波は止められないでしょう。そう考えると、マーケットは超長期的に見て伸びていくと見込まれます。
しかし短期・中期的には下落や暴落はあり得るでしょう。逆にそこで狼狽売りしてしまっては投資を行う事はできません。
そこで買える勇気を持ったり、積立を止めずに続けなくてはいけません。
そういう景気が悪いときは市場のセンチメントの悪化やニュースでも倒産・合併・リストラなどとても買えるような雰囲気ではありません。
しかし、そういったときに淡々と買える勇気と普段から知識を蓄えてアップデートしなければ投資で資産を増やす事は難しいでしょう。
私自身まだ投資を始めてから、金融ショックというものを経験したことはありません。しかし長期投資上ではそういった場面に必ず遭遇します。
暴落してもいいようにお金と心を準備しておく事が必要です。
そして、投資上では、下落や暴落は短期的な期間で終わる事が多いです。
つまり暴落する、下落がくると待ち構えて何も投じないのは「機会損失」と言って株価がただ上がっていくのを指を食わえて待っているだけの状態です。
なので資金の全額をいきなり投じるのではなく、少ない額からでも投資を始めるべきです。
もしくは毎月一定額を積み立てていくことが大切です。
✔ 暴落や下落は早い。期間も一年以内に終わったりするので早い
✔ 暴落や下落時は買い向かうチャンスと捉える。積立の場合は平均取得単価を下げられるチャンスと捉える。
✔ 大きく下落するからその反動で何倍も時間をかけて上昇できる。
✔ 暴落時に買えるだけのお金と心と投資対象物の学習をしておく。
✔ 上昇中は利食い現金比率を上げておくべき。但し全部売却はしない。機会損失につながる可能性がある。
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