連日コロナウイルスの新規感染者や死者数の推移やニュースを目にします。
日本では感染者数が12000人を現時点で超えました。
死者数は300人を超えています。
世界的パンデミックの終息は時間がかかる事と思います。
コロナウイルスの影響は私たち一人一人の生活や働き方、人との接し方を大きく変えてしまいました。
政府の緊急事態宣言により外出自粛規制が出されたため「Stay home」の名の元巣ごもりを余儀なくされています。
しかし、このコロナもいつか終わりが来る日はきます。
その時期は分かりませんが、今回の投稿ではコロナ終息後の世界の変化によって社会構造や働き方がどのように
変わっていくのかを投稿していきたいと思います。
コロナ後の世界が変わる理由
現在は世界的なパンデミックの流行によって
未曾有の危機、失業率の増加・経済危機・人々の移動の制限・医療崩壊が叫ばれています。
しかしコロナが終息した場合は人々の価値観が大きく変わって社会構造が大きく変化することと
思われます。
習慣の変化
現行巣ごもり生活を余儀なくされています。
その期間が長くなればなるほど、人々の生活に変化が出てきて
価値観や新たな発想が出てきます。
また長い期間巣ごもり生活をすれば、それが習慣となってコロナが例え終結しても
良い習慣・悪い習慣含めてその人の行動はその習慣に影響を受けます。
大切な事は今の生活の中でどのような行動を日々取っているのか次第で変わってくるという事です。
アフターコロナで変わるもの:良い面
ではアフターコロナの世界で変わることとして良い面を考えてみました。
★ 働き方
★ 医療
★ 教育
★ 買い物
★ 遊び
★ 人間関係
食事
「在宅での食事の機会」が増えることが考えられます。
コロナの前からも、「出前」「在宅での食事」はありました。
しかし外出規制が解かれたからといって人々が飲食店に殺到するでしょうか?
「食事」は人が生きていく上では必ず必要となります。
しかしどこで食べるかというのは変わってくると思います。
アフターコロナの世界で「レストランやチェーン店での食事」の需要がなくなること
はないでしょうが、「出前」「自宅での食事」も悪くないと人々が考えられることが想像できます。
例えば、今流行っている「オンライン飲み会」などはアフターコロナにおいてもなくなることはないでしょう。
以前から「宅飲み」というのがありましたが、宅飲みと遠くの友人・知人とのオンライン飲み会の組み合わせも
アフターコロナの世界では考えられます。
働き方
今回のコロナによって、テレワークやリモートワークが進みました。
コロナ前ではオフィスに出勤して働くのが当たり前という風潮でしたが
アフターコロナの世界では、テレワークやリモートワークを前提として
企業も考えていかなければいけません。
テレワークを前提とすると上司や会社はその社員の成果に注目がいきます。
何故ならば普段社員が仕事をしている姿がオフィスにいないので見えないからです。
そのため今までの様にオフィスに行って上司に媚を売る必要がなくなります。
また会社で働いているフリをしても今までならばそれが評価につながっていたかもしれません。
しかし、リモートワークならばそういった評価は一切なくなり成果がその人の評価に直結します。
社員もコロナが終息したからと言ってまた「満員電車」に乗りたいと思うでしょうか?
大企業はなかなかテレワークやリモートワークが難しいと弱腰ですが、
今後は少しずつリモート環境が整うのではないでしょうか?
その方が企業も多様な人材の確保や今後も天災・感染症などが発生した際に
事業継続の観点からもテレワークやリモートワークを導入をしていかなければいけない時代になるでしょう。
医療
今回のコロナによって医療崩壊が叫ばれています。
ただでさえ日本の社会は超がつくほどの高齢化社会で、コロナに院内感染すると
医療従事者・入院患者などが集団感染する「クラスター」という症状が出てしまいました。
そのため、医療崩壊が叫ばれるわけですが一人の医師が不特定多数の患者を対面で見る事の
限界が今回のコロナによって露呈されました。
今回のコロナによって「オンライン診療」が進むでしょう。
どこまで進むかは分かりません。
日本の社会構造から言うと「小手先」だけの改革になる可能性もあり得ます。
相当の危機が訪れないと日本の医療構造改革は進まないとも言えます。
教育
今回のコロナによって全国の学校に休校措置が取られ子供が学校に行けない事態が発生しました。
子供が学校に行かないと学習できない環境が露呈されたと言えます。
しかしながら、これだけ動画やオンラインが進んでいて何故オンライン教育やリモート教育が
普及しないのか疑問です。学習意欲のある子はオンライン学習であれば繰り返し何度も
見れますし、学校に行かなければ「いじめ」の問題も減るでしょう。
学習現場の変化のなさはひどいものです。
未だに学校で先生が黒板にチョークを使って授業しているのですから。
オンラインで学習ができるような規制緩和をぜひとも進めてもらいたいものです。
買い物
スーパーやドラッグストアに行って食品を購入する時代からECサイトを通じた買い物
に変化していくでしょう。
食品のみならず衣料品も現在ECサイトを通じて購入されていますが、アフターコロナの世界
においてもECサイトからの購入の頻度は減らないでしょう。
むしろ今までの以上に百貨店や大型衣料品・ショッピングモールの存在意義は薄れていくのではないでしょうか?
遊び
オンラインゲーム・ネットフリックスやAmazonプライムと言った動画配信サービス
絵画やスポーツ観戦・ライブのオンライン観戦など巣ごもりでもできる遊びや趣味が増えていく
でしょう。そしてそれが人々が「思ったよりも楽しめる」と感じればその需要は
アフターコロナの世界においてもなくなることはないでしょう。
もちろんリアルな世界の需要はあるでしょうが、ここでも価値観の多様化が進むでしょう。
人間関係
コロナウイルスは震災などの災害と同じで、大切な人との絆を再認識させてくれる
可能性があります。
身近な人や大切な人に感染させたいとは思わないでしょう。
それがきっかけで自分に取って大切な人の再認識の場になるのです。
それは家族・恋人・友人・ペットなどが該当します。
逆に人間関係の整理につながりアフターコロナ後の世界では
人間関係がスッキリする可能性があります。
アフターコロナで変わること:悪い面
では逆にアフターコロナの世界で起こりうることの悪い側面を考えてみました。
良い面と表裏一体の部分もあります。
★ 景気悪化
★ 評価制度の変化による格差拡大
★ DV
★ アルコール依存
★ 生活習慣の乱れ
★ 金融危機
★ 戦争
失業者の増加
コロナウイルスの影響で企業は営業体制の見直しや営業活動を自粛せざるを得ない状況です。
中小企業などは、資金繰りの悪化から倒産のリスクが高まっています。
大企業でも事業の存続から雇用者を解雇しないと存続できなくなっている企業があります。
コロナが長引けばその影響はさらに悪化する可能性があります。
コロナ後の世界では日本でも失業率が増加している事と思われます。
特に非正規雇用者やフリーランスなど正社員ではない立場の人から雇用が切られます。
コロナ後の日本では失業率が上がって職を探す人が増えている事が想像できます。
また失業者が増えれば、うつ病や自殺者の増加も考えられます。
景気悪化
アフターコロナの世界では、経済活動の自粛が長引く事によって景気悪化が予想されます。
例えば前述した「失業率」の増加は消費に間違いなく悪影響を及ぼします。
失業者全員がコロナウイルス終息後に職につけるかと言えば、つけなくて失業したままの人も
出てくるでしょう。また職探しに時間がかかったり、職を失ってから次の仕事につくまでの時間
は半年や1年かかる人も出てくるでしょう。
職探し事体を諦める人も出てくると思います。
景気の悪化は失業者のみならず、私たち一人一人に影響が出ます。
外出自粛がなくなっても、コロナの前の様に人々がお金を使うとは限りません。
基本的に財布のひもは固くなりがちです。
節制・禁欲により節約思考や貯蓄思考が高くなり観光やサービスに消費をしない事が考えられます。
また、企業においても設備投資を控えて内部留保が多くなることが予想されます。
リーマンショックや東日本大震災のときのように日本企業は危機がくると事業継続のために内部留保が増える傾向
があります。もちろん、その企業がつぶれてしまえば元も子もないのですが。
一時的な不況か長い不況かは分かりませんが、
景気悪化が来ることは間違いないでしょう。
評価制度の変化による格差拡大
現在、コロナの影響で「テレワーク」が進んでいます。
テレワークの導入により、日本の評価制度に変化が出る可能性があります。
オフィスに行って上司の顔色を伺うのが今までの日本の評価制度でした。
テレワークならば上司もいないため、評価はやった分の成果によってされます。
そのため今までオフィスで仕事をしているフリをしている人にとっては厳しいと言えるでしょう。
コロナで電子化・デジタル化・リモート化が進みその変化についていけない人材はコロナ後の社会では
厳しい立場に置かれるかもしれません。
またアフターコロナの世界では、「安心・安全・衛生・信頼」がリアルな世界では求められます。
人と会う事が信頼され、安心できる人材でなければ会ってもらえませんし、サービスでもしかりです。
そのため、「安心・安全・衛生・信頼」がある人とそうでない人では格差が広がっていくことでしょう。
DV
日本でも緊急事態宣言により外出自粛が続いています。
そのため、テレワークで夫婦が日中自宅にいる場合や休校で子供が家にいたりと
家族で過ごす時間が多くなっています。
家族同士うまくいっていればいいのですが、そういったケースばかりではないでしょう。
「コロナ離婚」やストレスから家族間で喧嘩・DVなどの暴力が生まれる場合もあるようです。
一度関係が悪化したり暴力が習慣化してしまった場合なかなか止める事は難しいです。
そのため、コロナが終息したからと言っても「DV」などの問題は簡単になくなりません。
アルコール依存の増加
外出自粛規制が掛かっている状態では、ストレスややる事がないからと言って
自宅でお酒を飲む機会が増えるかもしれません。
「オンライン飲み会」などと言っていますが、周りに止めてくれる人がいないと
居酒屋などに行くよりも飲む量が逆に増えてしまい毎日の飲酒量がかえって増える
可能性すらあるのです。
最悪の場合、朝からお酒を飲むなど「アルコール依存」となってしまうケースもあるでしょう。
コロナがきっかけで「アルコール依存」なんて最悪です。
生活習慣の乱れ
コロナによって外出自粛がかかり自宅で過ごす機会が増えるかと思います。
自宅にいるとどうしても生活習慣が乱れる傾向にあります。
- 暴飲暴食
- ゲーム依存
- スマホ依存
- 運動不足による体重の増加
- 昼夜逆転の生活
- 部屋の乱れ
こういった事が習慣化してくるとコロナが終息したからと言って
すぐに改善されるわけではありません。
ある程度時間をかけないと元に戻らないものもあれば、依存症となって
病的になってしまうものもあるため注意が必要です。
金融危機
今現状ではリーマンショックの様な金融危機は起こっていません。
国が都市封鎖を行い経済活動に待ったをかけているために経済活動の自粛
や人や物の移動が途絶え経済がストップしている状態です。
しかし、この状態をいつまでも続ける事はできません。
経済が止まった状態が続くならば、収入が途絶え失業率のさらなる増加
となり倒産する企業が増えます。倒産する企業が増えればその企業に
資金を貸し出していた金融機関も無事ではすみません。
実体経済に被害が及ぶ前に、コロナを短期で終息させたいのが各国の思惑でしょうが
長引けば実態経済にも悪影響が出てしまい金融危機が起こっても不思議ではありません。
金融危機が現実のものになれば長い期間不況や最悪大恐慌が起こる可能性もあります。
戦争
これは最悪のシナリオです。
コロナによって大恐慌などが起きて、現在の資本主義の限界を訴え
どこかの国が軍事国家となるようなケースです。
第二次世界大戦前の世界のケースを想定しています。
つまり強力なリーダーを人々が求めて独裁的なリーダーが先進国で誕生してしまうと軍事衝突や戦争に
発達しかねないということです。
起きてほしくないシナリオですが、最悪そうなってしまうケースもあるでしょう。
コロナ後を見据えて行動しているか
今回のコロナウイルスは終息するまで長期化すると予想されています。
個人的にも長期化は免れないと思っています。
1年どころか数年単位かかるのではないかと思います。
現在は先進国が感染の中心となっていますが、
これからは発展途上国での感染拡大が懸念されており
これらの国では先進国以上に医療の発達が進んでいないからです。
また一時終息してもまた数か月後か数年後に大流行する可能性があります。
それが流行の「第二波」「第三派」と呼ばれるところです。
もちろん、人類も「ワクチンの開発」「薬の開発」などで対抗するでしょうが、
そこまでの流行に打ち勝てるかどうかは分かりません。
また新たなウイルスが今後出てくる可能性もあり得ます。
つまり今後私たちは「ウイルス」などの疫病と共存していかなければいけないのです。
「ウィズコロナ」といわれるゆえんです。
全人類が窮地に立たされたこの状況というのは、国家・企業・個人に試練を与えています。
そして、コロナ後の世界で生き残ったとしても全員が成長しているとは限りません。
コロナがきっかけで淘汰される企業や個人が生まれるでしょう。
また価値観がコロナ前と後では大きく変わると予想されます。
コロナ後の世界では今まで以上に経済的格差が広がると予想されます。
そのため、アフターコロナの世界では全員が豊かになれるわけではありません。
衰退していく場合・ジリ貧で推移する場合・時代の潮流に乗れる場合・あまり変わらない場合など
想定できますが、何もしなければ厳しい世界が待っていると言わざるを得ません。
今回のコロナショックによって、これから倒産する企業が出てきます。
政府の拡散防止策によって経済活動が停滞しその期間が長ければ長いほど
潰れる会社は増えていくでしょう。
厳しい見方をすると、こういったパンデミックや災害・紛争などによって
厳しい環境が続く事をあらかじめ想定しておかない企業や人は倒産や破産しても
不思議ではありません。
大地震がきたときのために普段から備蓄をしておくことと同じ発想です。
普段から最悪の事を想定しておくことが、非常時に有効だという事です。
コメント