今回の書評はこちらの本です。
◆タイトル:人生100年時代の稼ぎ方
◆出版社:アチーブメント出版
◆著者:勝間和代氏 久保明彦氏 和田裕美氏
何故著者が3人になっているかというと、この3名が講演した内容に基づいた内容を一部加工して書籍化したものだからです。
余談ですが、勝間和代氏は一時期メディアによく出ていました。それが最近テレビでほとんど見かけなくなったなとは思っていましたが、
本書を読めばその答えが分かります。
・人生100年時代に必要な事は何か分からない
・これからの時代どういった人材が市場に求められるか知りたい人
・老後の不安を取り除きたい
購入に至った経緯
本の冒頭に記載されているのですが、お金の不安・健康の不安・仕事の不安など人生100年時代においては不安な事の方が先に頭に浮かんでしまいます。
そしてそういった将来への不安を解消するには、個人が稼ぐ事でしか解決しません。
特にお金の不安に関しては、不安に思った所で事態は全く変わりません。結局の所、よく考えて行動したものしか道は開けません。
いきなり不安な事を言いましたが、では具体的にどういった考えや行動を起こせばいいのか本書を読んでヒントになるような部分がありましたので購入に至りました。
印象に残った言葉
「人生100年時代の稼ぎ方」は全3章の構成となっています。
3位:一定の労働時間に対して最大成果を上げる意識を持つ
雇用の見直しが進む昨今、「取りあえず会社にいればいい」「結果は出さなくても給料をもらえればいい」というフリーライダー的な働き方で、
本当に雇用され続けるか?というと可能性は低いでしょう。 本文より引用
2位:「人の役に立っているか」を稼ぐモチベーションにする
人に喜んでもらったり感謝されたり、あるいは親切なことをしたりすると、それらは必ず返ってきます。
・・・(中略)
人は、人から善意を受けると、他の人にも善意を広げよう、という気持ちに自然となるといわれます。 本文より引用
これはビジネスや人間関係において大切な発想です。ギブアンドテイクの精神だと、2人の間でやり取りが終わってしまう可能性が高いですが、
「ペイフォワード」という概念のように善意受けたら他の人に善意してあげることで善意の連鎖が起こり結果自分に良い善意が返ってくる。
そのため、見返りを待つのではなく他の人に広めよう。という考えです。
逆に悪い噂や批判、陰口なども悪意の連鎖もあり得ます。悪意の連鎖が起こるととんでもないストレスや自分の立場を苦しめる事になるので
善意を持ちなさいということです。
1位:「稼げる自分」をつくる4つの管理
稼ぐためのベースとなる4つの原則
・時間管理
・金銭管理
・感情管理
「健康管理」・・・人生100年時代においては長く働かねばならないそのため心身ともに健康でなければならない
「時間管理」・・・「お金を生むことにつながる事に使う」ようにしなければいけないとのこと。スマホやテレビを見たり飲みに行ったりする時間も止めようということですね。
「金銭管理」・・・本田清六の「稼いだお金の4分の1」は貯蓄することを説いています。人生100年時代は資産寿命との戦いでもありますから貯蓄・投資するのは当たり前です。
「感情管理」・・・ネガティブ思考では、人も集まってこない上、良いアイデアは生まれない。穏やかで冷静で前向きな感情を保つ事が重要。
まとめ
今回の紹介した部分以外にも、参考になる考え方は多々ありました。
今後の日本では労働人口が減る事は確実とされています。そのときに起こりうる可能性が高い事に賭けて自分を変化させていくべきです。
間違いなく個人で稼ぐ時代がきます。個人が普段から自分という原石を磨いておかなければ、稼ぐことは難しいと言えます。
しかし稼ぐ事は簡単にできる事でもありません。そのためにも小さな額でいいからまずは稼ぐことをし令和時代を生き抜いていかなければならない。
そんなことを痛感した本書でした。2時間程度で読めましたので読みやすかったです。一度読んでみる事をおススメします。
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