はじめに
「決断力」と言うと何を思い浮かべますか?
◎男らしい
◎仕事のスピードが早い
◎直観で動く
◎せっかちに見える
◎問題解決力が高い
などが挙げられます。
「決断力」とは自分の責任で、必要なときに、必要なタイミングで物事を決定する能力の事です。
決断力を磨くことによって、「時間」を大幅に節約する事が可能となります。
◆また、決断力は未来を切り開くために必要な事とも言えます。
決断し行動することによって経験が培われ、自らの人生に変化や進化が起こります。逆に考えると決断し行動を起こさなければ、現状と異なる結果は得られません。
決断力が弱い日本人
▽私自身も日本人ですが、一般的に考えて日本のビジネスパーソンは「決断力」が弱いと言われています。
今の時代、変化が激しい中にあって仕事のスピード感が求められます。「決断力」が高い人材は貴重となります。
決断力が弱い人の特徴として以下の特徴が挙げられます。
- 意思決定を先送りする傾向がある
- 何事も上司や先輩に相談ばかりして、自ら決断しようとしない。⇒責任感がないと思われる
- 具体的な指示を出さず、部下に丸投げし部下に判断させる⇒信頼関係の没落
- 会議や話し合いで決める
- 決断までに時間がかかる
- 何事も優柔不断。結論をはっきり言わず曖昧なままにする
- いざというときに、決断を躊躇する
- 一度決めた事をコロコロ変える
こういった決断力が弱い人の真相心理を深堀すると以下のような考え方をしている事が多いです。
◎ベストな決断をしたいという思いから、より良い選択や正解を求めて決断を先送りする ⇒ 完璧主義やキレイ主義の人に多い
◎リスク回避をするため、より確かな判断材料を求めようとする
◎独断は良くないという考えから、何事も民主的に決めようとする
◎決断 ⇒ 責任を伴う事から避けたい。自分が決めたくない。自分を守るために言い訳をする。(自分では言い訳と思っていなくても、周りや第三者から見ると言い訳や逃げにしか見えない)
◎自分が決めるという自覚がなく、何でも他人任せにする
◎仮説を立てて検証したり、論理的に物事を考えない。自分で考える癖がない。いわゆる思考停止状態に陥っている
では「決断力」を高めるためには、どうすればいいのか次項で述べていきます。ただあくまで個人として決断力を高める方法となりますので、ご了承下さい。
決断力の磨き方①
やらないことを決める
決断と言う字を逆に読むと、断つことを決めると読めます。つまり、何かを決めるときにはやらない事を先に決めます。
何かを得るためには、何かを捨てなくてはなりません。何故かというと、時間は有限であっという間に過ぎてしまいます。
有限であるからこそ、何に時間を費やすかを決めなくてはなりません。そうすると、決めた事以外の時間は短縮するか無くすかしないと本当に費やしたい時間を奪われかねません。
その為、やらない事を決め捨てるという行為が必要となってくるわけです。
例:ダイエット・禁煙・資産運用・語学習得・副業・受験勉強・テスト勉強・筋トレ
①ダイエットを行うことを決断 ⇒ 間食をやめる・お酒を飲むのを止める
②受験勉強を行うことを決断 ⇒ スマホを止める・テレビやゲームを止める
③お金を貯めることを決断 ⇒ 飲み会を止める・付き合いを止める
④現在の業務の見直しを決断 ⇒ 業務プロセスの分解と削減を行う
⑤働き方改革を決断 ⇒ 現在行っている資料・会議の削減
そして、やるべきことはシンプルに一つに絞って行った方がいいです。期限を区切るのもいいですね。3カ月とか半年とか、場合によっては1カ月だけとにかく頑張るとかですね。
決断するときには、得られるメリットよりも捨てたり切ったりすることによるメリットを考えてみるといいです。言い方は悪いですが、人間関係などもそうです。(友人や恋人とか)
決断力の磨き方②
決断し行動を起こす
よしやろう!と思っても行動をしなければ何も変わりません。決断したことを実行に移すことで次のステップに進むことができます。
そのため、決めた事は引けない様に周りの人(友人・恋人・家族)にやる事を宣言します。
例:ダイエット・仕事の目標・筋トレなど
さらには、環境を変えてしまうのもいいです。(住む場所を変える、職場を変えた、毎日歩くとために自動車を売る、スマホ依存を止めるためにスマホを止めたなど)
◎周りに公言したり、環境を変えるのは人は弱い生き物で逃げてしまう部分があるためです。ある一定の逃避抑制効果はあると思います。
人は現状を変える事を嫌がります。今と違う環境、付き合う人を変える事に抵抗感を感じます。
もちろん今の現状に満足していれば変える必要はないのかもしれません。
ただ今の現状に満足していない場合は、今と違う行動をしなければ少なくとも異なる結果を生まれません。
異なる結果を得るためには行動を起こさないと何も始まりません。もちろん、決断し行動を起こしても結果が出なければ膨大な時間とコストを費やす可能性はあります。
しかし、真剣に取り組んだことを続けることによって「経験」は得れます。これは行動を起こした人しか得れないものです。
もし間違っていると思えば朝令暮改かもしれませんが、軌道修正したり努力の方法が間違っているのではと検証し直せばいいのです。
ただ初めの一歩を踏み出さなければ軌道修正も生まれません。それくらい行動を起こすことで見える景色は変わってくると言えます。
まとめ
決断力をつける事で、やるべき事とやらない事を明確に区分けする事が可能となります。また、実行に移す事で経験することができます。
やるかやらないか迷ったときは、やらない事のメリットを考えてみると良いです。やらないメリットが明確にあるのならば止めた方がいいという事になりますし、メリットが少ないと思えば
見送るという判断も合理的でいいかと思います。
但し、自ら立てた仮説は実際行動に移さないと検証できません。仮説や検証を繰り返す事で成果や経験を得れると言う点も踏まえていきたいものです。
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