今回はお金を増やす力について書いていきたいと思います。
お金には貯蓄や節約によって「貯める力」と仕事の成果や副業などによって自ら「お金を稼ぐ力」があると書いてきました。そしてもう一つお金には「増やす力」があると思います。
日本経済新聞の記事に日本の賃金の伸びが、世界に比べて大きく取り残されているという記事がありました。以下は抜粋です。
過去20年間の時給をみると日本は9%減り、主要国で唯一のマイナス。国際競争力の維持を理由に賃金を抑えてきたため、欧米に劣後した。低賃金を温存するから生産性の低い仕事の効率化が進まない。低賃金を温存するから生産性の低い仕事の効率化が進まない。
この原因は複数あると思いますが、日本の労働生産性の低さや終身雇用や年功序列によってグローバル化から取り残されて競争に負けたからとも言えます。平成と言う元号は正しく失われた30年であると思います。
一方で、同じく日本経済新聞の記事で企業が自社株買いや配当に回す金額が10年で2倍になったという記事もありました。これも以下抜粋です。
配当と自社株買いの合計額は2018年度に過去最高の2兆3786億ドル(約265兆円)と金融危機の影響が強く出る前の08年度比倍増する見通しだ。世界の設備投資額にも匹敵する規模に膨らんでおり、企業のお金の使い方を表す資金配分の長期的な変化を表している。金融緩和で資金が大量に出回っているところに、企業がさらに還元を通じてお金を資本市場に配分することでカネ余りを増幅している。
◎何が言いたいかといえば、働いて収入を得るだけでは資産構築はできません。そして格差社会が今後ますます広がっていくだろうという事です。
つまり、金融資産を長期に渡って構築していかなければいけないという事です。
金融資産を築くには、長期・分散・時間を味方につけることが必須です。特にその中でも重要なのは「時間」だと思います。資産構築は長期投資にならざるを得ません。
時間を味方につけなければ、資産を構築できません。つまり年齢を重ねなければいけないのです。年齢を重ねても投資を続けていかなければならない以上投資を楽しむ余裕が求められます。
また時に市場の暴落にもめげずに投資を続ける「忍耐力」や「根性」も必要となってくるでしょう。
そして資産は本来人の知恵と工夫や努力によってこそ作られるものだと思います。つまり資産構築には相当の努力と稼いだお金を基にしなければいけません。そして学び続ける必要があります。
こう書くと、なんだか投資はつらいものだと思うかもしれません。しかし、投資から逃げても今の日本の預金金利が今後上がることは難しいと思います。
最悪なのは、何の努力もせずに年齢を重ねてしまうと加齢にジリ貧になるのは目に見えています。今が20代だから若いから良いとか言っている場合ではないのです。
むしろ若いうちから資産構築を始めるべきです。失敗して反省すれば再起は可能です。
周りの人が遊んでいようと、楽しそうにしていても関係ないです。遊ぶことは後でもできますから。
大切な事は、自らの意思で学び自ら証券口座を開きポートフォリオを構築していかなければいけません。
時の経過と共に、資産を増やしつつ経験と知恵、投資技術を向上させることに注力しましょう。
コメント