はじめに
ビジネスパーソンや投資において、ロジカルシンキングを学び理解しそして実行することは大切だと思います。
ロジカルシンキング=論理的思考とも言えます。論理的に考え行動することによって、失敗や大きな損失を回避することが可能だと思います。
また、問題を解決したり客観的に物事を考えたりすることが可能になりますし日常生活においても自分の人生に大きなプラスとなると思っています。
一言ロジカルシンキングと言っても種類や使う場面は違ってきます。今回はロジカルシンキングの効用と種類について書いていきたいと思います。
ロジカルシンキングとは何か
☆ある物事・情報において決められた枠組みにしたがい分析・整理するスキル
☆複雑な物事をの因果関係(原因と結果)を明快に把握し、問題に対する有効な解決策を導き出したりすることが可能となる
☆複雑に見える事も分かりやすく整理し、相手に分かりやすく伝える能力
☆ある物事のメリット・デメリットを分けて考える
このようにロジカルシンキングとは、筋道を立てて考えるという事です。
上記に書きましたが、複雑な物事を各要素に分解し整理することで問題への理解を深めます。
⇒仮説を立て、収集した情報や分析結果をもとに検証し、結論を導き出します。
そこから得た自分の考えを、相手に分かりやすく伝えるビジネススキルとして、問題解決や情報整理などのビジネスシーンに活用されています。
ロジカルシンキングを学ぶメリット
② 物事を整理・分析する能力がつく
③ 問題解決をする力が身につく
④ 物事に対しての理解力が高まる
⑤ 他者に伝える能力・説得する能力が高まる
①ロジカルシンキングは、理論を自ら組み立てていきます。その過程では自らの「思い込み」や「体験」よりも「データ」や「実績」や「統計上の数字」が重要視されいくわけですので客観性をもたないといけません。
また良い面・悪い面を捉えたり、他方面から物事を捉える事も必要となります。結果様々な角度から物事を捉えなければいけません。多方面から捉える事によって主観を排除し、客観性をもって考える事が可能となります。
客観性を持つことは仕事のみならずプライベート・人間関係でも役に立つことがあります。例えば相手の立場に立って物事を捉えるという事です。相手の苦労やつらさ人の痛みが客観性を持つことによって理解できるとも言えます。
②ロジカルシンキングを学ぶことで、ある事象や複数の事に対しての優先順位やタスク分けが可能となります。
例えば、仕事において複数の事案を抱えたりする際に、一度に一人の人間では解決できない事も仕事の緊急性・重要性から優先順位をつけることができます。
また量をこなす仕事においても、分解・整理することで仕事を割り振ったり、チームで共有できるようにもなります。
③ロジカルシンキングを学ぶことで、因果関係を基に考える癖がつくので結果の良し悪しに関わらず、何故こういった結果になったかを原因を考えることができます。
原因を考えることで問題点のあぶり出しができる上、問題点が何かを突きとめて次につなげることができます。
これはイコール問題解決につながっていると言えるでしょう。
④③に付随して因果関係を考える過程において、一つ一つの事象を分解し考察する訳ですのでその物事に対する理解度が深まるのは当然でしょう。
Ⅰ 課題・問題を出す
Ⅱ それらのフレームワーク(要素)を考える
Ⅲ 要素を踏まえて現状分析をする
Ⅳ仮説の立案と検証を繰り返す
Ⅴ仮説検証を行った上で実行に移す
これら一連の所作の過程では、問題点を出すことでその因果関係を出し現状を分析することで問題の根源は何かをつきつめることができます。
その後その問題を解決するためにはどういった事が必要か仮説・検証し実行することがこの一連の中で可能となります。
⑤提案やプレゼンテーションをする場面で、順序立てて話をする事で相手への説得が深まります。
例えば会議である議題があったとします。
まず問題の共通認識から入り、そこからどうすれば課題解決が可能となるのかブレーンストーミングをしたり、場合によっては反対意見を述べ(感情的になってはいけません)ることによって弱点を補えたりもします。
そういった相手を説得したり、分かりやすく伝える事ができるのがロジカルシンキングと言えるでしょう。
ロジカルシンキングの種類
◎仮説思考・・・限られた情報の中から、最も可能性の高い結論を導きその仮説に基づいて行動・検証・修正を行っていく思考
◆仮説思考の例
◎ この企業は過去5年増収増益をした、この事業モデルは消費者を独占している過去の実績から考えると、この先も事業モデルは揺らがないさらに増益が期待できる
⇒ よって数年後を見越してこの銘柄に株式投資を行う
◎ゼロベース思考・・・今まで持っている知識や思い込みを排除し、基礎がない状態から物事を考える思考
◆相手の立場に立って考える(顧客・取引先)
◆今までの価値観・経験・常識を疑う
◆商品開発・新たな事業モデルの創設など
◎ポジティブ思考・・・今よりも良い解決策が存在するだろうという考え方。今よりも良くなるという楽観的な考え方とは違う
◆今置かれている環境や境遇がベストな解決策ではない場合もある⇒時間を置いたり、環境を変える事によってより良い考え方が出るという視点
◎フレームワーク思考・・・考えるための枠組みを使って考える事で、ダブりや漏れを防ぐことができる
☆フレームワーク思考の実例☆
◆MECEの法則(ピラミッドストラクチャー)
◆3C分析(自社・競合・顧客)の3つの関係性から現状を分析するためのフレームワーク思考
◆SWAT分析
◆4P分析
◆バリューチェーン
◆フォース分析
◆アンゾフの経営戦略
◆GEのビジネススクリーン
◆ブルーオーシャン戦略
◆戦略ポジショニングの分析
◆VRIO
◆PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)
◆7S
◆PDCAサイクル
◆PDCIサイクル
◆5W1H
ロジカルシンキングのデメリット
ここまでロジカルシンキングの特徴や種類メリットについて記述してきましたが、デメリットはないのかも触れていきます。
(1)ロジカルシンキングは突発的な事象に対して弱い
(2)新しいアイデアや物を作りだすときに弱い
(1)の突発的な事例に弱いというのは、事前の理論上では大丈夫だと思っていたが現実は違っていた想定以上だったという事です。
具体例を挙げると、
◎このビルは耐震強度をクリアしておりマグニチュード7の大地震が来ても耐えられる ⇒ 大地震では耐えれたが、何度も来る余震によって耐えられず崩壊した
◎為替の値動きからみてこのドル円は必ず上昇する ⇒ 買いでエントリーをし最初は上昇したが、突如トランプ大統領の発言でドル円が暴落しロスカットされた
(2)については、新しいイノベーションなどは未知の領域のものも多く存在し、そういった分野はそもそも論理的な前提や理論が構築されていません。
したがって、新しい物事を構築となった場合は、ロジカルシンキングでは説明が難しい事があります。
但し、ロジカルシンキング以外にも思考方法は存在します。
例えば「クリティカルシンキング」「ラテラルシンキング」などが挙げられます。
◆クリティカルシンキングとは・・・ある事例について敢えて批判的な思考に立つという方法です。これによって数ある情報に疑問を持ちまた分析する事ができます。
本当にこれでいいのか?失うものはないかなど客観的にその事例を見る事も可能です。
◆ラテラルシンキングとは・・・別の角度から結論を導き出す思考法・ブレインストーミングを行うと新たな発想が生まれる事が多いと言われています。
フレームワーク思考でも実は、「欠点希望点列挙法」という思考があります。
つまりロジカルシンキングだけでは足りないことをラテラルシンキングで補い、クリティカルシンキングを入れる事で精度を高める事もできます。
場面や置かれている状況の違いによって使い分けをしていきたいですね。
まとめ
▲ロジカルシンキングは、習得することで普段の生活や仕事を有効にしてくれるものだと思います。
▲例えば、「Aという行動をするとBと言う結果になる」と言った一見全く関係ない事も整理し繋ぐことで因果関係がはっきりすることがあります。
▲文章で分かりやすく伝える能力・提案する力・説明プレゼンする力も身につきます。
▲結論⇒※理由⇒具体例といった形です。
※理由はデータや結果・客観的事実を持ってこないと説得力がない。主観的に伝えると信用を失うことにもなる得るので要注意!!
▲投資や資産運用においても極めて重要な項目になるのは言うまでもありません。
私自身もまだロジカルシンキング・クリティカルシンキング・ラテラルシンキングは学んでいる最中です。
学びそしてアウトプットを繰り返しより良いものにしていく事が自分の糧となると思います。
是非ともロジカルシンキングを学び有効に活用することで自分の人生を良くしたいものです。
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