インターネット接続大手のビッグローブが実施した「お金に関する意識調査第4弾」によると、
お金以上に価値を置いているものはあるかどうかを調査したところ
全体回答の56.9%が「ある」と答えました。
一方で、性年代別に見ると、男性20代は52%、男性30代は64%がないと回答しました。
男性40代未満ではお金に最も価値を置いている事が分かりました。
また同調査で、人生100年時代をどう思うか聞いたところ、「あまりうれしくない」と「うれしくない」の割合が7割を超す結果となりました。
また人生100年時代をうれしくないと回答した735人に嬉しくない理由を聞いたところ
- 自分に介護が必要になるから 57.7%
- お金が足りなくなるから 55・8%
- 家族や親族に介護が必要になるから 40・4%
- 未来が楽しそうでないから 29・9%
という結果になりました。
同調査で現代の世の中は生きやすいかどうか聞いたところ「あまり生きやすくない」44・9%「生きやすくない」27・1%と
7割以上が生きやすくないと思っている事が調査結果で分かりました。
今回の調査を踏まえて、自分の考えを投稿します。
お金以上に価値が置いてあるものの調査
この質問では女性・男性で見た場合女性の方がどの世代においても「半数以上」の割合でお金以外に価値があるものがあると回答しています。
では何に重点が置かれているのでしょうか?
- 恋人
- 家族
- 友情
- 美容
- 健康
- 趣味
- 孫
これらが該当すると仮定します。
20代の女性ならば恋愛・友情が一番になりそうですし、30代ならば恋愛・友情と家族も加わりそうです。
一方で60代ならば健康や孫が重要な価値としてくるのではないでしょうか?
反対に男性ならば、お金以外の価値は何でしょうか?
- 恋人
- 家族
- 友情
- 趣味
- 仕事
- 健康
女性と重なる部分もあるでしょうが、仕事や趣味など男性ならではの価値が上位にランクインするのではないでしょうか?
もう一つこの調査で特筆すべきなのは男性30代のお金以外の価値の割合が他の世代に比べて低い事です。
つまり男性30代はお金に最も価値を置いている事が分かります。
背景には「稼ぎたい」という欲求もさることながら、この年代の平均賃金が「終身雇用の崩壊や年功序列の廃止」によって
然程上昇していない事が社会の背景としてあるのではないでしょうか?
しかし、完全な成果主義や解雇規制が厳しい日本では30代より上の世代が言い方は悪いですが
「甘い蜜」を吸っている側面がありこれが賃金の伸びを抑制している一つの要因とも言えます。
また男性30代は結婚して所帯を持つ世帯でもあります。結婚・住居・出産など家族の一大イベントにはお金が掛かります。
また転職市場において、「売り手市場」と言っても年齢による差はどうしてもあります。
仕事においてもプライベートにおいてもお金が掛かる時期なのでどうしてもお金に重きが向くのではと推察します。
人生100年時代についての調査
人生100年時代に関する調査では7割の人が長寿を迎える事に悲観的な意見を持っています。
本来ならば長寿は喜ばしい事なのですが、あまり歓迎されていません。
何故でしょうか?
介護・お金・心のケアなどが考えられますが私は2つの点において悲観的になっていると断定します。
① 自身の心身の健康維持
② 自身の将来の社会保障への不安
心身の健康維持
健康は何をするにも重要です。日本人が亡くなる割合が最も高いのは「病院」です。
逆に自宅で看取られて亡くなるケースの方が少ないと言えます。
人生100年時代と言っても、100年健康でいられる保障はどこにもありません。日本人の平均寿命は更新をしていますが、
それと同時に介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」も同時に伸ばさないといけません。
この健康寿命を伸ばすためには「自助努力」によるものが欠かせません。
将来の社会保障への不安
また長生きをするに当たって切っても切れない関係が「お金」です。
特に年金・医療・介護における社会保障への不安は10年以上前から言われてきましたが、この問題を解決する具体的方法は見つかっていません。
先ほどの健康においてもそうですが、病気になったり体の衰えが顕著になると医療費が増えます。
医療費も言ってもみれば「お金」の問題です。お金が足りないから満足な医療が受けられないなどの問題が出てくるでしょう。
また家族・親族に介護が必要な人が出ると介護する方が大変です。当然介護施設には「お金」の問題が発生します。
また健康な人であっても生活を賄うだけの年金は、高齢社会となった日本で今後減る事はあっても増える事はないでしょう。
つまり、国や会社は個人を守ってくれないのが今後の日本だと思います。
将来の社会保障への不安は自らの健康の維持と個人が稼ぐ事でしか解決できないと感じた調査でした。
現代の世の中は生きやすいかの調査
この調査ではどの世代においても半数以上の人が「生きやすくない」と感じているのが印象的です。
その中で60代の人の約4割の人が生きやすさをまだ感じている結果となりました。
これは団塊の世代と言われる人たちですが、この人達はある意味下の世代よりも年金・退職金を多くもらえた「勝ち逃げ世代」とみる事ができそうです。
つまりお金において今の現役世代よりも有利な立場に社会の構造上いるからこそこの割合になったのではと推測します。
逆に20代の人の回答で「あまり生きやすくない」「生きやすくない」を見ると8割近くを占めています。
生きづらい世の中とはどんな世の中でしょうか?
- 少子高齢化
- 上がらない賃金
- 社会保障への不安
- 長寿化による健康不安
- 地震・台風などの自然災害リスク
- 日本の借金問題
- 現役世代への税の負担増
- 格差社会
- 人口減少社会
- 産業空洞化による地域格差
- 日本のグローバル競争の低さ
- 未婚率の上昇
- 孤独死社会
- 近所関係の希薄差
- 家族観の変化
- SNS依存などによる気疲れ
- インターネットによる誹謗中傷
この質問では生きづらい原因までは質問にありませんでしたが、こういった事柄の一つ一つが生きづらい世の中にさせている原因とも言えます。
生きづらい世の中でも、我々は生きていかなければいけません。
まとめ
今回の調査では将来においてあまり楽観的に考える事が出来ないという事が分かりました。
こういった問題を悲観的に捉えるのではなく、個人としてどうやって人生を切り開いていくのかを考えた方がいいです。
上記の問題でキーワードを挙げるならば
① 健康
② お金
③ 人間関係
①の健康は自分で健康維持に努めるのが最も重要なポイントです。健康維持も個人が責任を持たないといけない時代と言えます。
そのための知識・取り組みは欠かせません。健康にも今後の日本においては格差が到来するでしょう。
- 食事
- 運動
- 睡眠
- 心のケア
これらは人生100年時代においては個人が身につけなければいけない必須の知識と言えるでしょう。
②のお金に関しては、個人が主体になって稼ぐ事が重要です。それは企業組織でもチーム内においてもそうですが、あなた個人のスキルを身につけ稼ぐ人材にならなければ
厳しい世の中になると言えます。また世の中は変化し続けていきます。過去の成功体験は捨て新しい知識・新しい人材と一緒に仕事をこなしていかなければ稼ぎ続ける人材で
いることは難しいでしょう。逆に過去の失敗や挫折に囚われ続けて悩んだりして時間を浪費してしまうのもまずいです。
今日という日が一番若いのですから。自分の事を良く知ったうえで一歩を踏み出さなければ何も解決の糸口は見つからないのです。
そしてお金に関しては稼ぐ事だけではなく他の分野の知識も身につけなくてはいけません。
具体的には
- 守る
- 貯める
- 増やす
- 使う
- 稼ぐ
この5つのバランスが保たれて将来のお金に関する不安が解消されていくのです。
③の人間関係に関しては、あくまでも主観となりますが身近に信頼できる知人・友人は少なくていいという事です。
例えば、結婚に関しても3人に1人は離婚をするのが今の世の中です。
それだけ価値観が多様化しているという事が言えます。
心を許せれる信頼できる人が夫婦になるのか子供なのかまた趣味を通じて知り合った友人でもいいのですが、
そうそうお互い信頼できる関係は構築できないということです。
現代社会ではSNSやインターネットによるマッチングアプリなど気軽に出会える手段が豊富ですが心から信頼できる人間関係の構築は少数でいいと思います。
何が言いたいかというと、個人として自立した考えをお互いが持ち共に尊重できる関係が構築できるかどうかが重要という事です。
逆に私利私欲が原因でトラブルになったり、恋人間・家族間でも事件が起きるような世の中です。
便利になった世の中だからこそ当たり前の事(例えば食事・住居など)や身近な人(家族・友人・恋人)に感謝する気持ちが大切なのではないでしょうか。
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