FXや暗号資産のトレードは投機か

  • 2019年8月7日
  • 2019年9月30日
  • 投資
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今回はFXや暗号資産の様なトレードは投機に該当するかという事を書いていきます。

FXに関する投稿は、過去何回も投稿しています。

私自身は何度もFXトレードを挑戦しましたが、いずれも失敗し市場から退場しています。

なので今はトレードを行っていません。

トレードを止めなさいと言いたいわけではなく、中立的にトレードを論じてみたいと思います。

何故ならば、デイトレーダーや専業トレーダーなど一部の成功している人もいるのも事実だからです。

FXの失敗の投稿はこちらから。

FXにハマり貯金が底をつくまで(前編)

FXにはまり貯金が底をつくまで(後編)

投資と投機の違い

投資は「プラスサムゲーム」で投機は「ゼロサムゲーム」と言われます。

では投資と投機の違いは何でしょうか?

投資の代表格は「株式投資」「投資信託」などが該当します。

投機の代表格は「FX」「暗号資産」「株のデイトレード」などが該当します。

投機は「利食い」「損切」など明確な勝ち負けがあるのも特徴です。

つまりスポーツなどのようにお金をかけて勝負しにいくのが投機=トレードと言えます。

投機も投資には必要

投資をするには、投機的な動きも必要だと考えます。

何故ならば、投機的な値動きによって市場の流動性が高まり投資家にチャンスをもたらす可能性が出てくるからです。

例えば、株価の投機的な値動きにより買い手にはチャンスとなり得ます。

また為替の投機的な値動きもボラティリティ(変動幅)が大きくなりエントリーのチャンスが増えるのです。

為替の取引は違いますが、投資や資産運用においては長期投資が必須となり平均取得単価を下げるチャンスでもあります。

投機は言葉の通り「機会に投じる」という意味ですので、現在レートやチャートから「期待値」「確率」を考えてエントリーをするのに対し

投資は「伸びる企業や国」に投じるわけですので「時間軸」が全く違います。

投資においては「投機的な値動き」は必須と言えそうです。

トレードは事業と同じ

それでは、暗号資産やFXは投機と言えますがどういった点に注意すればいいいのでしょうか?

結論から言うと、事業と同じと捉えるべきです。

例えば、もしあなたがラーメン屋や喫茶店などを運営する場合を考えると分かりやすいと思います。

・開業資金や設備、仕入れ値や原材料の品質

・お客さんの選定(マーケティング)

・立地条件

・営業時間

・差別化・サービス度合い

そして何よりも事業となりますので、「利益」を出さなければいけません。年間のお客様がどれくらいいるのか「損益分岐点」はどこか。

利益をさらに上げるにはどうすればいいのか、「人件費」はどうするのかなどやることはたくさんあります。

トレードの場合

一方のFXや暗号資産のトレードも事業として捉える事が大切です。

・トレードの最初の資金
・レバレッジの管理
・資金管理
・トレードの成績
・基本的な戦略、勝敗重視でいくのか、損小利大を求めるのか
・ローソク足、チャートパターン、ファンダメンタル分析
・感情コントロール
・イベント相場(雇用統計、中央銀行の政策対応時)、急騰、急落時への対応

これらの要素を自ら管理した上で、取引をすることが大切です。

FXや暗号資産の場合、事業に比べて始めるハードルが低いことがメリットでもありデメリットでもあります。

例えば、世の中の広告・宣伝においては少ない資金ですぐ始められるとか、簡単に稼げるといった具合に煽ったキャンペーンが溢れている気がします。

そして自動売買取引ツールや絶対負けない手法とか月利20%など詐欺まがいの案件が多いのも事実です。

SNS状でよく見かけますが、教材を売ったり紹介者に紹介料が入る仕組みになっているだけです。

トレードと言う世界が、世界中のトレーダーや機関投資家、ヘッジファンドなどと対等に戦わなければいけないものだと考えると誰でも簡単に勝てるような甘い世界では

ないことは言うまでもないでしょう。

どうしても取引したい場合は引き際を考える

繰り返しとなりますが、トレードは事業や一つのビジネスとして捉えるべきです。

トレードの世界は、今後も無くなる事はないですし変化もしていきます。

例えばドル円を一つ取ってみても、昨年と今のドル円のチャートは違っていますし、手法も変わっていきます。

但し基本的なチャートパターンやテクニカルは普遍的な部分もあります。

つまり他のビジネスや仕事と同じで学び続ける事が必要で変化に対応することが必要なのです。

そしてトレードを始める際に、トレードの最終目標や引き際を始めに考えておくべきです。

例えば、初期資金20万を100万にしたら止めるとか20万のうち3割失ったら一旦撤退するなど明確なルールを決めずにずるずると取引をしてしまうと

「トレード依存」に陥ります。何故なら私自身がそうでしたから(笑)

ビジネスや会社の経営においても不採算事業は無くしたり、店を閉めるなど引き際があります。

トレードの場合、レバレッジ取引ができる分無理な取引をして資金をあっという間に溶かしてしまう可能性があるのです。

トレードで得た資金をどうするのかも始めに考えておくべきです。一番ベストな考えとしては、長期投資に充てるといったものが最も適切な答えでしょう。

トレードにおいては、負ける事がある、マイナスになる事もあり得る、甘い世界ではない事をよく認識しておき余剰資金を使い行う事が肝要です。

✔ 投機=トレードとは「機会に投じる」事で利幅を取りその利益を享受すること
✔ 投資においては「投機」的な値動きもうまく利用する事が大切
✔ トレードは一つの事業を個人が運営することと同じ。感情をコントロールできなければ当然うまくいかない。
✔ トレードを行う際には、最終的目標と上手くいかないときの引き際を考えておく
✔ トレードは甘い世界ではない。1つのビジネスとして真剣に取り組むこと。知識や学び続ける事が大切なのは言うまでもない。
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